kg0024's stock of knowledge

おじさんが語るうんちくばなしあれこれ。

元祖天才?先崎学伝説

久しぶりの更新になってしまいました。

今日は将棋界の無頼派、先崎学八段のおもしろエピソードをご紹介。

小学生時には羽生善治氏を破って優勝したりなど、

他の羽生世代と比べても一歩先んじ、将来の名人候補と称されながらも、

次々に追い抜かれ未だに無冠、でもけして弱いわけじゃない。

彼の人間臭いところが私は好きです。

 

師匠を師匠とも思わない傍若無人ぶり

・「有名な人じゃないとヤダ」とわがままをいって米長邦夫氏を師匠に逆指名。

・師匠の頭の上をまたぐ。

・解説として師匠の手を「豚のような手」「馬鹿な手」と形容。

 怒られても「師匠もヒマだなぁ」と反省の色なし。

・師匠との対局。師匠は正座。彼はあぐら。

・師匠に「30過ぎて反抗期は止めてくれ」と言われる。

 

口は災いの元

・C級2組時代、順位戦の対戦表を見て、

 「このオレがこのクラスで指さなきゃいけないなんて、

 一体、順位戦制度はどうなってるの」

 と口を滑らせたためにC級2組の棋士全員を敵に回す。

 実際、後の順位戦で手ひどい敗北を味わう羽目に。

名人戦の解説に登場。

「ここで絶対無い手は3一金です。3一金だけは絶対に打たない」

 しかし郷田真隆九段の指した手は3一金。

 

生粋の勝負師

・弟子時代の仕事は師匠に上がりそうな株を教えること。

・中1で麻雀を覚え、飲み屋や雀荘に入り浸り、中学校は2年で中退。

・「将棋より、麻雀の方が好き。麻雀がなかったら生きていけない」

・パチンコも大好き。パチスロ必勝ガイドで連載。

大山康晴永世5冠と麻雀を打、第4代升田幸三名人とは碁を打っていた。

・麻雀のタイトル戦では数度の決勝進出を果たしており、将棋以上の大活躍。

 

将棋界随一のエッセイスト

・将棋雑誌のみならず、多くの連載、書籍を上梓。

・だが師匠からは「原稿ばかり書いてないで将棋に専念しろ」と怒られる。

 

枚挙にいとまがないほどのエピソードの持ち主です。

また、彼の師匠である米長氏もこれまた凄い人物で…。

米長邦夫氏のエピソードは、また別の機会に。