元祖天才?先崎学伝説
久しぶりの更新になってしまいました。
今日は将棋界の無頼派、先崎学八段のおもしろエピソードをご紹介。
小学生時には羽生善治氏を破って優勝したりなど、
他の羽生世代と比べても一歩先んじ、将来の名人候補と称されながらも、
次々に追い抜かれ未だに無冠、でもけして弱いわけじゃない。
彼の人間臭いところが私は好きです。
■師匠を師匠とも思わない傍若無人ぶり
・「有名な人じゃないとヤダ」とわがままをいって米長邦夫氏を師匠に逆指名。
・師匠の頭の上をまたぐ。
・解説として師匠の手を「豚のような手」「馬鹿な手」と形容。
怒られても「師匠もヒマだなぁ」と反省の色なし。
・師匠との対局。師匠は正座。彼はあぐら。
・師匠に「30過ぎて反抗期は止めてくれ」と言われる。
■口は災いの元
・C級2組時代、順位戦の対戦表を見て、
「このオレがこのクラスで指さなきゃいけないなんて、
一体、順位戦制度はどうなってるの」
と口を滑らせたためにC級2組の棋士全員を敵に回す。
実際、後の順位戦で手ひどい敗北を味わう羽目に。
・名人戦の解説に登場。
「ここで絶対無い手は3一金です。3一金だけは絶対に打たない」
しかし郷田真隆九段の指した手は3一金。
■生粋の勝負師
・弟子時代の仕事は師匠に上がりそうな株を教えること。
・中1で麻雀を覚え、飲み屋や雀荘に入り浸り、中学校は2年で中退。
・「将棋より、麻雀の方が好き。麻雀がなかったら生きていけない」
・パチンコも大好き。パチスロ必勝ガイドで連載。
・大山康晴永世5冠と麻雀を打、第4代升田幸三名人とは碁を打っていた。
・麻雀のタイトル戦では数度の決勝進出を果たしており、将棋以上の大活躍。
■将棋界随一のエッセイスト
・将棋雑誌のみならず、多くの連載、書籍を上梓。
・だが師匠からは「原稿ばかり書いてないで将棋に専念しろ」と怒られる。
枚挙にいとまがないほどのエピソードの持ち主です。
また、彼の師匠である米長氏もこれまた凄い人物で…。
米長邦夫氏のエピソードは、また別の機会に。