空飛ぶスパゲッティモンスターが人間を作った!
空飛ぶスパゲッティモンスターとは、
スパゲッティのような触手から大きな目玉が飛び出したような姿をした怪物で、
この宇宙を想像したとされる存在のことです。
冗談のような話ですが、それも当然。まったくの冗談で、
「インテリジェント・デザイン説」を批判するためのパロディ的存在です。
アメリカでは未だに聖書至上主義の考え方も根強く、
ダーウィンの進化論を受け入れられない層が一定数以上いるのだそうです。
(進化論の正しさはこの際、置いておいて)
そこで、アメリカのカンザス州では、聖書に書いてある通り、
「宇宙の誕生には何らかの知性が関与している(神がこの世界を想像した)」
これがインテリジェント・デザイン説。
とする考え方も、学校で教えましょうということになりました。
これに反発したのが、ボビー・ヘンダーソンさん。
彼は「空飛ぶスパゲッティモンスター教」を立ち上げ、自ら預言者を名乗り、
インテリジェンス・デザインを認めるなら、
「空飛ぶスパゲティモンスターが世界を創造した」とする
自分たちの教義も取り上げんかい!と真っ向から反駁。
つまり、「空飛ぶスパゲッティモンスター」は、痛烈な批判精神から生まれた、
キリスト教のパロディ的存在なのです。
彼らの教団の教義は
「反・進化論講座: 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書」に詳しいので、
興味を持たれた方は一読されることをおススメします。
彼の「インテリジェンス・デザイン説」に対する反発はそうとう高いのか、
徹底的におちょくりまくり。
ある思想に対する反論を、冗談を交えつつも高い知性でおしすすめるところは、
見習うべき点が多いなぁ、と個人的には思います。