代打の神様~DH制を作った男~
みなさんは野球で「代打の神様」っていうと誰を思い出しますか?
贔屓のチームで違うんでしょうけど、私は「あぶさん」です。
さて、今よりパ・リーグが注目されていない時代に、
代打で世界記録を打ちたてた伝説の人がいたんです。
その人の名は高井保弘さん。
先日テレビ朝日の報道ステーションで彼の特集をしていました。
凄く面白かったので、皆さんにも紹介したいと思います。
彼の凄かった点は、ピッチャーの特徴を見抜く眼力。
パ・リーグのピッチャーは当然のことながら、
セ・リーグのピッチャーもオープン戦のときにクセを見抜いていたそうです。
その成果が最大に発揮されるのが、1974年のオールスター。
その年、代打専門なのに選出された彼は、
9回裏1アウト1塁の場面で代打に起用されました。
そして一振りでボールをレフトスタンドまで放り込み、
オールスターでは史上初めての代打逆転サヨナラホームランでした。
このホームランを見たアメリカ人記者が、
こんなに打撃が凄いのに、代打だけの出場なんてもったいない、
と指名打者制(DH制)の導入を提唱したんだそうです。
たった一振りに賭け、野球の制度を変えてしまった男。
最高にカッコいいと思いませんか?