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おじさんが語るうんちくばなしあれこれ。

落合博満伝説・その3~苦手なコースをホームラン~

落合氏は特に内角の球を打つことにかけて芸術的と評されていますが、

アウトコースの球を払うように流してライトに長打を放つ、

という打撃も良く見せていました。

ところが、「俺ほど外の球を打つのが下手な奴はいない」と、実は大の苦手。

アウトコースは長打の危険があるならば、

当然相手はインコースを攻めてこざるを得ず、それこそ彼の得意コース。

アウトコースのホームランを意識させることで、

既に己の土俵に引きずり込んでいたわけです。

 

こういう駆け引きには彼は非常に長けていて、

横浜の絶対的守護神、佐々木主浩大魔神に対してもめっぽう強く、

「低めのフォークは捨てて真っ直ぐを待てばいい」と言い放ち、

実際に打率.444、4ホーマーと打ちこんでいます。

佐々木氏の実働10年間でサヨナラホームランを打ったのは落合氏だけです。

当時、「分かっていても打てない」とまで言われていたのが、

大魔神のストレートとフォークだったのですが、

落合氏にかかっては、狙い通りのコースなら簡単に打てていた模様です。